サイバーセキュリティーで注目すべき国;エストニア
今回は世界の中でサイバーセキュリティーに力を入れている国を見てみたいと思います。
電子政府やベンチャー起業に関するニュースでたまに目にする「エストニア」ですが、国としてIT産業に力を入れています。国のサイズが小さく若い国なので思い切った行動が取れているように見えます。
電子政府のサービスとしてICカード付きのカードで様々な事が出来ますが、今では起業の手続きも簡単に出来るようになりました。これを受けてエストニアに住んでいなくても電子市民として起業ができるような仕組みを準備しています。
朝日新聞グローブ (GLOBE)|Media Watch メディア最前線
COMING SOON: Become Estonia’s e-resident! - e-Estonia
国の仕組みをIT化しているので、それらを守る必要性も他の国に比べて高まっています。2007年には国内の問題から組織的なサイバー攻撃を受け、政府のWebサイトや銀行、新聞社などが被害を受けました。
2007 cyberattacks on Estonia - Wikipedia, the free encyclopedia
翌年の2008年にはNATOから認定を受けたサイバーセキュリティーの研究機関を立ち上げています。学会やトレーニングイベントの開催をしながら、どう国際法をサイバースペースへ適用するか考えたタリンマニュアルを発行しました。
日本も来年度からマイナンバーの通知が始まるので、これまで以上の対策が必要になりそうですね。
今回はヨーロッパでしたが、次回は日本に近いアジアの様子を見てみたいと思います。